「中国は夏セール終了、消費は回復の兆し、問われる日本企業の対応」

2025-07-08

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□□◇□■  CM-RC.comと徐向東の中国マシンガントーク2025年7月8日

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 「中国は夏セール終了、消費は回復の兆し、問われる日本企業の対応」

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■中国は夏セール終了、消費は回復の兆し、問われる日本企業の対応

 

中国毎年恒例の夏の通販セール「618」が先月に終わりました。

結果を眺めてみると、消費が少しずつ回復してきた兆しを感じます。

 

中国政府が1380億元の補助金を出したことも効果があって、

かつセール期間はいつもより長く、ほぼ1ヶ月以上も続き、

集計されたネット通販も昨年より多くなりました。

 

結果的にネット通販全体が8556億元の売上げを実現し、

前年比15.2%増という、少し見栄えの良い結果を発表されました。

 

今は世界中が異常気温。上海はすでに連日40℃超。

618セールの空調機の売上げは前年比8割増。

家電だけで1130億元の売上げも上がりました。

 

その次は化粧品。全体的に575億元の売上げで、

昨年(2024)618の352億元より大きく伸びました。

同じ異常気温のおかげで、日焼け止めの売上げは40%超の伸び率でした。

 

■品質や機能性を求める気運が向上

 

化粧品の購入状況からみると、

「コロナ後に続いた消費の落ち込み」から脱しつつあるように感じます。

品質や機能性の高い化粧品を求めるニーズが高まっています。

 

そのため、コロナ終焉直後にいっぱい現れていた

「安かろう悪かろう」のローカル化粧品はだいぶ淘汰され、

スキンケアの売れ筋は、単価100300元の中価格帯、

そして単価1000元以上のプレミアム化粧品となりました。

ユニクロも衣料品のトップの座に返り咲きできました。

 

福島処理水のマイナス影響がほぼ消えたと感じます。

日本で作られたSK‐Ⅱは定番売れ筋のローションだけでなく、

肌の引き締めやシワケアなどの消費ニーズをいち早く掴んで新規発売した、

目元クリームなども売上げを伸ばした。

 

日本勢の「クレポー ボーテ」と「資生堂」の2つのフラッグショップが、

化粧品売上げのTOP20入りを実現しました。

特に「クレポー ボーテ」は、高価格帯の下地や洗顔などの売れ行きがよく

売上ランキング9位に上がりました

 

化粧品のTOP10には、中国ブランドのPROYAがトップの座を維持。

他はロレアル、ランコム、エスティローダーなど欧米勢が大半を占めています。

 

■日本企業に求められる効果的な戦略実行

 

個別分野をみると、かつて日本の技術力が高く評価されていた

洗顔や日焼け止めといった分野では、

中国ブランドの成長が速く、日本勢のシェアが徐々に取られています。

 

たとえば中国ブランド「至本」は、アミノ酸やオーガニックなど肌にやさしい成分、

そして質感の高いパッケージ、コスパの良さを上手に演出し、

ここ1~2年はずっと洗顔部門売上げ1位を維持しています。

 

日焼止めの分野では、タイ国ブランドのミスティーンが昨年より

75%超の売上げを実現していたが、実は中国資本の会社です。

 

中国では、機能性の高い化粧品のニーズが上がっているため

資生堂やコーセー、花王と傘下のカネボウも、

中国向けに機能性を強化した新商品を徐々に増やしているが、

購入意欲の喚起がまだ十分に行きわたっているとは言えない。

 

その背後に虎視眈々でみている中国ブランドも手をこまぬいていない。

たとえば、有名なメイクアップアーティストの毛戈平(MGP)は、

自らの名前でブランドを立ち上げ、

日本の技術をベンチマークしながら着実に成長しています。

ファンデーションや下地といった、もともと日本ブランドが強い分野において

売上を急速に伸ばしています。

 

消費が回復してくる中国市場、そして技術力が上がってきた中国製品。

これに直視して効果的に手立てを出せるかどうかが、日本企業に問われています。

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