中国人の熱い「パッション」に応える柔軟で素早い「インスピレーション」が必要

2017-04-25


★ 今回のトピックス★

1)中国人の熱い「パッション」に応える柔軟で素早い「インスピレーション」が必要

2)5月連休後セミナー、最後ほんのわずか残席。

~~弊社独自調査からみる中国人の日本商品に対する見方・買い方の現状


1.中国人の熱い「パッション」に応える柔軟で素早い「インスピレーション」が必要

「値段が高いから中国人にはまだ買ってもらえないだろう」と思った日本の商品が、中国の越境ECに載せたら、思いのほか売れています。「いったい誰が買っているだろう?」を知るために、上海で現地調査をしました。会ってみたら、いたって普通の主婦層です。

中国人は日本だけではなく、アメリカ、オーストラリア、ドイツ、韓国、、、、、、とにかく世界中から良い商品をあの手この手を使って手に入れようとしています。それを支えているのは、まさにSNS上の情報のやり取り、そしてネット決済や宅配サービスです。それは、すべてがスマホ一つで完結できるのです。

☆たとえば世界中で7億人のユーザーもいると言われるチャットサービスの微信。海外だけでも1億人が使っています。だから、海外の新商品はすぐ中国にその情報が知れ渡るのです。個人輸入や越境ECを使えば、すぐに手に入れることもできます。中国は、こうしたITやスマホの活用で、新しい内需を掘り起こし、新しい成長のステージに結び付けているのです。

☆今回、上海では、「乗り捨て」レンタ自転車がよく見かけました。スマホでアプリをインストールして登録するだけで、街のあちらこちらに並べられているカラーフルな自転車を見かけたら、ハンドル中央にあるQRコードをスキャンすれば、すぐロックを外して走れます。

どこからでも使え、どこにでも乗り捨てられる。30分使用でわずか1元(約16円)という安さです。この乗り捨てレンタル自転車ができてから、自転車の盗難が思い切り減ってしまったそうです。自転車を持っているほうが、コストが高いわけです。さらに、レンタル自転車「特需」が生まれ、中国の民族系自転車メーカーがかなり好景気だそうです。

☆上海でタクシーに乗ってみると、何か「異変」があると感じます。クラックションを聞かなくなり、街が静になったのです。運転手に聞くと、今はクラックションを鳴らしたり、乗客がベルトを締めなかったりすると、すぐに街頭のカメラにキャッチされ、罰金が取られます。上海の交通管理もアプリで行われ、罰金も自動引き落としの後、スマホのアプリから知らされるわけです。

もちろん、私たちはそのタクシーも、ウーバーのような配車アプリで呼んだのです。クライアントを入れて5~6人も一緒に乗る必要があります。今まではチャーター車を頼んでいたが、かなり高かったです。

しかし今の中国では、アプリでタクシーを呼ぶのは当たり前。車の形もサイズも自由自在に選べます。

☆モバイルインターネット、アプリケーション、クラウド、ビッグデータ、、、こうした最新のITを世界で一番積極的に活用しているのは、まさに中国です。「中所得の罠」を回避するため、中国政府は、民間のイノベーション喚起に必死です。

ここ数年、国民に対して「大衆創業、万衆創新」をずっと呼びかけています。とにかく「起業しよう」「イノベーションしよう」を促しているわけです。何を使ってイノベーションをするかというと、「互聯網+」を活用しなさい、というわけです。

「互聯網+」は「インターネットプラス」のこと、要するにITを活用してどんどん新しいことをやり出してください、とのことです。あらゆる産業をITと融合させることによって、確かにいろいろと新しいビジネスが生まれています。

2015年の新規設立企業数は約440万社にも達しています。中国の発表によると、今年第一四半期の電気使用量と鉄道貨物運送量はいずれも堅調に伸びており、第一四半期の中国のGDPは18.06兆元、去年同期より6.9%増の成長率を実現しました。

ひと昔の二桁成長を引っ張っていたのは、不動産や土地開発。ビッグマネーが動くので成長率もすさまじい。しかしこのような二桁成長はずっとつづくわけがないです。

今の中国人が追い求めているのは、もっと安心安全に暮らすこと、もっと健康にもっときれいになること、子供がもっとすくすくと育つこと、、、です。中国は最新のIT技術を巧みに活用することによって、効率を高め、経済や消費の活性化につなぎ、このような需要を長期安定成長に結びつこうとしています。

実は過去3年間を振り返ると、中国は6.7%~7.2%の長期安定成長をつづいています。すでに長期安定成長という第2ステージの成長に入っているようにもみえます。

この第2のステージにおいて、日本などの高付加価値商品にも大きなチャンスが開かれます。2017年第一四半期の中国の輸出入総額は6.2兆元近く、昨年同期より21.8%増。そのうち特に輸入の増加率は31%以上で、輸出の増加率(14.8%)を大幅上回っています。

良質な日本商品を好きな中国人は少なくありません。ただし、中国人が顧客になってもらうには、日本のマーケティング手法は必ずしも通用しません。中国のECでは、色々と楽しいイベントがいつも催されています。W11の「独身の日」の通販祭は、日本人にも広く知られていますが、他にもたくさんあります。

☆たとえば、3月8日は世界の婦人の日。この日は、中国のECでは「女王祭」で盛り上がっています。頑張った女性へのご褒美のための販促イベントです。私たちも、この日に、中国の越境ECに出店した日本企業に協力して、人気の高い中国人タレントブロガーを日本に呼び、日本の商品を中国の女性にスマホ中継していました。

間もなく5月ですが、5月17日は517、これは中国語の発音だと「私は食べたい」に聞こえるので、この日は「フルグラ」や「白い恋人」などお菓子が売れます。
また5月20日は520。中国語の「アイラブユー」に聞こえるので、この日は彼氏や彼女におみやげを買ってあげる販促祭です。

これらは、消費意欲の高い中国人の「もっと~~~をしたい」という熱い「パッション」に応えている事例です。

「パッション」は、得てして直感的だったり、瞬間的なものであったりするので、時間をかけて丁寧に応えるという日本式よりも、同じように直感的・瞬間的な「インスピレーション」で応える中国式の方が、
はずれもありますが、成果にはつながっているようです。

中国人の消費パワーを掴むには、このような中国人の熱い「パッション」に応えられる、柔軟でスピーディーな発想から生まれる「インスピレーション」が必要なのです。


2)5月連休後セミナー、最後ほんのわずか残席。

~~弊社独自調査からみる中国人の日本商品に対する見方・買い方の現状

弊社が直近の3月末に北京、上海、広州で日本商品を購入した中国人をターゲットにアンケート調査を実施しました。この最新の調査結果に、最近の日本商品の中国でのヒット事例を交えて皆さんに報告したいと思っています。

そして皆様とともに、これからの中国(人)市場にどのようにアプローチしていくべきか、についても一緒に考えたいと思います。

いつもと同じスタイルですが、異なる業界の方が一同に侃々諤々とフランクに情報交換できればと思います。

連休明けの週の5月10日(水)、11日(木)午後14時から約2時間、日本橋久松町の弊社(5F会議室)で開催します。

5月11日にはほんのわずかの残席だけが残っており、皆様のお申込みをお待ちいたしております。

【開催場所】    東京都中央区日本橋久松町11-6日本橋TSビル5階
【講 師】       中国市場戦略研究所 徐向東など
【参加費】      セミナー受講および資料セット 一人あたり5,000円
            (税込、資料代込)
【お申込人数】  お申込人数が多い場合は抽選とさせていただきます。
【お申込方法】
 ・以下の必要事項をご記入の上、下記アドレスに送信
  info@cm-rc.com
  氏名・社名・電話番号・メールアドレス
 ・またはお電話で
  03-5651-8106(8107)

TOP