10~15年以内に世界最大化粧品市場となる中国を攻める欧米企業

2006-12-21

P&Gが1988年に中国に進出。最初にもってきたリジョイ(Rejoy、中国名: 飄柔)はすでに中国市場4割のシェアをもつ。そして1989年にオレイ(Olay、中国名:玉蘭油)を中国市場に導入、今や中国で最大の売上を誇る化粧品となっている。 04年にP&Gの中国での売上は180億元(1元=約15円)、オレイだけで20億元を占める。

ロレアルはP&Gよりだいぶ遅れて、1996年末になってようやく中国進出を果たしたが、進出後の拡張スピードは速い。わずか8年に、17ものサブブランドを中国に導入しただけでなく、「小護士」と「羽西」の2大ローカルブランドを買収。2004年に中国化粧品市場公司9%のシェアをもつロレアルはP&Gに次いで中国で健闘する化粧品企業となった。

それでもこの2社にとって中国での売上は世界での売上総額の5%を超えていない。10~15年以内、中国は世界最大の化粧品市場になると思われるが、資生堂以外、中国の消費者にはまだそれほど日本の化粧品を知らないのが現状である。

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