都市部主婦調査から見る中国の家庭消費実態

2006-12-19

本日(2006-12-18)万維読者網に中国女性誌『GOOD好主婦』2006年7~10月に行われた「都市部家庭生活品質調査」の結果が掲載されている。中国の家庭では、仕事、子供教育、とマイホーム・マイカー購入が家庭生活を圧迫する三大要因となっていることがわかった。また、家族の健康、家庭の幸せ、豊かさが高い品質の家庭生活の三大要因だと思われている(当たり前といえば当たり前ですが、、)他に面白いデータもあります。たとえば地域別にみると、生活やお住まい、さらに夫婦の性生活にもっとも満足しているのは長沙市である。長沙人って満足しやすいなのか、何なのか、理由を探る必要があるかも…

【調査名】都市部家庭生活品質調査
【有効回答者数】1986サンプル
【調査都市】北京、上海、広州、長沙、成都、大連、ハルビン、杭州、南昌、南京、青島、深セン、蘇州、無錫、西安、アモイなど16主要都市。
【調査実施機関】華坤女性生活調査センター(依頼先:GOOD好主婦』誌)

【調査結果】
■外食
6分の1の家庭では毎月の外食回数が自宅での食事回数を超えている。3分の1の家庭では外食回数と自宅食事回数がほぼ一致。2005年家庭平均外食出費が5747元。
都市別にみると、西安では家族同市の外食回数がもっとも多いが、ハルビンでは自宅で食事をしたい人がもっとも多い。

■旅行
2006年では、半分以上の調査家庭が家族旅行を実現。52.7%の家庭では家族旅行計画をもち、家族の海外旅行を計画している家庭は調査家庭の3分の2を超えている。
都市別にみると、深センにおける家族旅行がもっとも多い。 

■住宅
対象者家庭は平均にして1.25セットの住宅をもつ。現有住宅の平均面積は99.90平米、一人当たり住宅面積は40.10平米。対象者にとってのもっとも理想的な住宅面積の平均値は157平米。
都市別にみると、北京の家庭では2箇所以上の住宅を持つ比率がもっとも多い。

■支出
調査対象はすべて主婦なので、女性の2006年における自分のための月あたり消費支出は一人当たり1873元となっている。その中でもっとも高い者は50000元となっている。
都市別にみると、自分のためにもっともお金を使うのは上海、深センと広州の主婦。(これらの都市の女性との結婚を慎重に検討すべきってこと?)
家庭支出において女性が主に主導権をもつのは家庭の日常消費、化粧品と服飾である。
不動産、車と投資は夫婦の共同意志決定になっていることが多い。
日常生活以外に、子供教育、マイホーム購入が家庭支出の主要項目になっている。30.3%の対象者はマイホーム購入は家庭支出の大きな比率を占めると思っており、レジャー支出は第3位の支出になっている。

■今後の消費支出
79.8%の家庭は旅行・レジャーを重要支出だと思っており、旅行予算は1世帯あたり10205.74元と。46.7%の家庭はデジタル家電の購入を予定しており、1世帯あたりのデジタル家電購入予算は6803.03元。24.3%の対象者は来年(07年)にマイホーム購入を予定しており、1世帯あたりのマイホーム購入予算は244839.8元である。

■家事
家事の夫婦分担の家庭比率がもっとも高く、4割近くの家庭は家事の夫婦分担となっている。10分の1を超える家庭では、主夫(男性)が主に家事を担当しており、5分の1を超える家庭では常勤や時間給のお手伝いさんに家事を依頼している。
都市別にみると、ハルビンでは男女平等がもっとも進んでおり(北の女性がでかくて強い?)、杭州の女性がもっとも家事に励んでおり、深センの主婦の家事就労率がもっとも低い(経済先端地域の女性は家事をやらない?)

■夫婦生活への満足率
結婚生活の最大満足度が100だとする場合、今回の対象者の半分が自分の結婚生活の幸せ指数が80—100の間だと思っている。
3分の1の対象者が性生活の品質に「非常に満足」。それに対して性生活に「満足できない」のが7.6%。30.9%の対象者が性生活減少の理由は「仕事プレッシャーの増大」にあると思っている。
都市別にるみと、長沙主婦の性生活満足率がもっとも高いが、杭州と北京の主婦の満足率が他の都市より低い。
半分ほどの対象者が自分の家庭生活を高く評価している。自分の家庭生活に不満をもつのはわずか5.6%。都市別にみると自分の家庭生活の品質に比較的に満足しているのは長沙、上海と成都。比較的に満足しないのは深セン。

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