「ロックダウンの上海、現地社員の日々、先を見越したリベンジ消費」

2022-04-08


3月8日は、中国のEC販促キャンペーン「女性の日」だった。

それに向かって、弊社上海社員が全力で走ったが、

それが終わってから上海の様子が徐々に変わってきたのだ。

 

まずは上海へのサンプル品の郵送が止まった。

オミクロン感染が各地で増え、飛行機が飛ばなくなり、

通関手続きが止まってしまったわけだ。

 

それでも上海社員が毎日出社し、そのまま仕事を続けていた。

思い起こせば、コロナが起きた当初、

2020年2月の春節の長い連休が続いた後、

上海では大規模な感染が一度も起きることなく、

現地社員がずっと通常出社を続けていた。

 

まさか2年も過ぎて、ここに来て、

上海ではオミクロン感染がこんなに恐ろしいスピードとスケールでここまで広がると

は、

だれも予想できなかった。

 

3月後半から、上海では感染者が出る住宅団地が次第に増え、

周りにいったん感染者が出れば、社員も家から出られなくなります。

最初は2日間の閉鎖と言われながら、次第にさらに一週間、またさらに一週間と、

団地の封鎖期間がただ、ただ長くなる一方だ。

 

それでも封鎖されていない団地に住む社員がいて

なんとかオフィスに来られていろいろなことを処理していた。

しかし3月の最終日には、オフィスに来られた最後の社員も、朝に写真を送ってき

て、

自宅のある団地内に白い防護服を着ている人が立っているのを映っていた。

ついにまわりに感染者が出て、団地から出られなくなったのです。

 白大褂小图.jpg

その日から、上海はほぼ全域のロックダウンに突入したのです。

それ以来の上海社員の日常が一変し、毎日、ただ、ただ、何回も何回もPCR検査を

繰り返しているのだ。


自宅に届いた検査キットを使ってセルフ検査したり、マンションの下に降りて

集団検査を受けたり、、、こんなことの繰り返しばかり。

排队PCR小图.jpg

 

次に何をやっているかかというと、とにかくスマホに釘付けになり、

フードデリバリーアプリのボタンを連打したり、次々に現れる食料購入の

グループチャットに加わったり、毎日の食料品の確保に「奔走」するのではく、

目と指を酷使するばかりだ。

上海では、いま、金持ちとそうでない人は、みなやっていることが同じ。

PCR検査か、スマホ上での食料品を取り合いか、である。

ロックダウンの下において、不思議な「平等」が実現されているわけだ。

 

ついに今週、北京から副首相が上海にやってきて陣頭指揮を取り、

無症状も見逃さず、徹底したPCR検査で、すべての感染者を見つけて隔離し、

中国ならではの「ゼロ・コロナ」まで実現しようとしている。

いまのところは、感染が増えている一方で、まだ出口がみえない。

 

しかし、弊社上海の女性社員たちは、すでにその先を見越している。

夏のECセールの618には、大きなリベンジ消費が起きる、と予想しているのだ。

なぜなら、スマホをいじりながら、他の町にいる親戚や友人が

お化粧して遊びに出かけているのをみてみなソワソワしているからだ。

 

今は何とか我慢をしているが、いざ自由になったら、

もう買いたいだけ買い、食べたいだけ食べる、、、

そんな欲望がもう抑えきれないのだ。

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