内モンゴル旅行で見た内陸の消費

2014-09-25

中国の社員旅行に参加してきました。行き先は内モンゴル。海拉爾(ハイラル)、諾門罕(ノモンハン)、阿爾山(アルシャン)...行く先々の地名は、どこかで聞いたことがある思ったら、司馬遼太郎の作品に登場していたと気づきました。ノモンハン事件は、歴史の分かれ目になる重要な戦役でした。歴史のことはさておき、豊かになった中国では観光需要が拡大し、こうした地域も、観光地として脚光を浴びています。

ツアーガイドをしてくれたのは、地元の20代の若者。モンゴル族と漢族の親に生まれた、今風のお洒落なハンサムガイでした。内モンゴルは物産豊かなので、乳酸品、果物やラム肉と牛肉は安くて大量に供給されています。ただし、ガイドの若者によると、アパレル商品は上海・北京から運んでくるので、値段は上海や北京の倍以上になります。実際、現地の若者は皆、ネット通販でアパレル商品を買っています。彼が身に纏うお洒落な服も、ネット通販から買ったものです。

そうです。意外かもしれませんが、実は、中国で今、ネット通販が盛んなのはこうした内陸地域です。中国では、ネット通販は小売全体の10%を占めるほど拡大しており日本よりも進んでいるのです。広い中国では、ネット通販のおかげで、内モンゴルのような内陸でも、若者が沿海部と同じお洒落なファッションを楽しむことができるようになったのです。

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